名古屋大学

名古屋大学は、ライブイメージングや顕微細胞操作における研究優位性を活かし、「光合成特性用細胞操作イメージング解析拠点」を構築します。GCOE事業「システム生命科学の展開:生命機能の設計」を活用し、来春に新築されるGCOEライブイメージングセンターにて、運用します。
光合成を生体内でのシステムとして解析するためには、個々の細胞や分子が、植物体の中でどのような機能を担うのか明らかにする必要があります。
また、解析した個々の細胞を取り出して、大規模遺伝子解析に供する必要もあります。
さらに、1細胞定量解析技術の進歩は速く、技術開発自体にも力を入れる必要があります。
そのような顕微操作技術や技術開発に重点をおく「光合成特性用細胞操作イメージング解析拠点」の構築が、植物科学研究の基盤整備に必要不可欠です。
このために、ハイブリッドコンフォーカルユニット、UV/IRレーザコンビユニット、IRレーザ遺伝子発現操作ユニットの3つのユニットからなる解析システムを構築し、様々なタイプの光での光刺激、イメージングを可能とします。
異なる種類の光を利用するために1つの光学系には統合できない3つのユニット間を、有機的に1つのシステムとして結びつけることで、幅広いニーズに対応します。 本拠点における研究から、光合成システムの解明や、光合成能の高い植物の細胞レベルでの機能解明、1細胞からの大規模遺伝子解析、優れた藻類細胞の樹立などが期待されます。
特に基礎生物学研究所との連携により、これらの研究の加速が期待されます。

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